CBDはカンナビジオール (Cannabidiol) の略称で、大麻に含まれる成分の一つです。リラックス効果や抗炎症作用などをもたらし、精神活性作用はなく、日本で禁止されていないため、医療法面でも注目されています。

そんなCBDですが、未成年が使用しても大丈夫なのでしょうか。思春期の学生の中には不眠症で悩まれている方も多いと思います。今回の記事では、CBDに関心がある未成年の方に向けて、CBDの安全性やメリットについて解説していきます。

CBD食品に年齢制限はあるのか?

結論から言えば、現在販売されているCBD食品に年齢制限は設定されていないものがほとんどです。ですからその意味では、未成年の方でも摂取することはできますし、購入することに法的な問題もありません。

ただし子供がCBDを食品として摂取した場合の影響について、確かな研究結果が出ているわけではなく、健康に影響が出ないことが保証されているわけでもありません。CBDは忍容性が高い(安全性が高い)と言われていますが、そもそもが薬品なので、頭痛や吐き気などの副作用が出る可能性はあります。

そういった理由から、少なくとも身体が未発達な小児に与えることはおすすめできません。胎児や子供への影響から、妊娠中や授乳中の方にもCBDの摂取は強く推奨はできないでしょう。

当然ながら、「20歳以上を対象にしています」などと書かれていればなおのこと使用してはいけません。CBD成分の濃度が高く、副作用を起こす危険性があります。また、主題からずれますが、飲み合わせによる相互作用のリスクから、他の薬を服薬中の方もCBDの摂取には注意が必要です。必ずかかりつけの医師に相談してください。

CBD商品は値段が高い?

CBDを配合した製品は、現在ごく一部の店頭でしか扱われておらず、購入の際には各CBD製品メーカーのウェブサイトや、大手通販サイトなどのオンラインショップを利用します。

気になるのはその相場です。楽典市場で販売されているCBDオイルの場合、CBD濃度が一番低い1%のもので3300円(税込み)、3%で6800円(税込み)、5%で8900円(税込み)とそこそこするので、未成年が気軽に手を出せる値段とは言えないでしょう。

それでも興味がある、どうしても試してみたいという方はいらっしゃるかもしれません。注意が必要であるとはいえ、年齢制限はなく、安全性も指摘されているので、高校生でどうしても興味があるという方は試してみてもいいでしょう。

CBDの種類

それでは、CBDを試してみたい未成年の方におすすめの商品を、種類ごとに見ていきましょう。

CBDリキッド

CBDリキッドは、CBDを気化する専用のデバイスであるVAPE(電子タバコ)を使用し、水蒸気を吸引するようにしてCBDを摂取するタイプです。値段は、オイルとリキッドがセットになったものでだいたい1万円程度です。

CBDリキッドにはニコチンやタールは含まれていないので、法律的には未成年が購入しても問題ありません。それでも、日本のお店では電子タバコと同列に扱われがちで、未成年に販売していないところも多いです。

見た目は完全に電子タバコなので、CBDリキッドのことを知らない人が見たら驚かれるので、使用する場所には注意しましょう。

CBDグミ

CBDの本場アメリカでは近年、食べるタイプ(エディブル)のCBD商品が増えており、なかでも人気を誇っているのがCBDグミです。CBDグミは、その名の通りお菓子のグミにCBDを配合したもので、市販のグミと同じような感覚で食べることができます。甘い味がするので、オイルの苦みが苦手という方に親しまれています。

ただし、お菓子と全く同じ感覚でパクパク食べてしまうと、CBD成分のとり過ぎになってしまうので注意が必要です。一粒ごとに含有量が決まっているので、初心者の方は自分のあった量を見つけてください。

CBD商品は基本的にある程度の値段がしますが、CBDグミは多くの種類が5個入りから販売されており、1500円程度の価格で購入できるため、高校生の方でも手が出しやすいでしょう。

CBDチョコレート

CBDチョコレートは、お菓子のチョコレートにCBD成分を配合したものです。グミと同じように、チョコの甘さがCBDの苦みを緩和し、食べやすいものになっています。アメリカの大手CBD製品ブランド会社が、日本でCBDチョコレートを100名限定で販売したところ好評を博し、一般販売に踏み切ったという経緯があるほど、日本ではCBDチョコレートが人気です。

チョコレートはカカオを原料にできているため、カカオポリフェノールを多く含んでいます。カカオポリフェノールは血圧の低下、善玉コレステロールの増加、脳の活性化など、身体に様々な良い影響をもたらすと言われており、CBDとカカオポリフェノールは互いに似通った効果を持っています。

小分けで売られていることが多いので値段もそこまで高くありません。商品数が少なく一般販売しているところは少ないので、見つけるのは難しいかもしれませんが、初心者にはおすすめのタイプです。

CBD商品は未成年でも使用できる?

以上、CBD商品の年齢制限や種類について解説してきました。まとめると、

・未成年の使用は法的に問題ない

健康に与える影響は保証されているわけではないが、安全と言われている

・値段が高いので、未成年にとっては金銭的に厳しい面もある

ということになります。年齢制限がないCBD商品は濃度も薄いものが多いです。高濃度のものに比べると、劇的な効果はそこまでないかもしれません。

例えばCBDを使う理由が「目覚めを良くしたい」ということであれば、身体を動かしたり気持ちをリラックスさせたり、生活習慣を見直すなど、一般的な改善法にまずチャレンジしてみるのも一手です。それでも上手くいかなければ、CBD商品を試してみるのもいいでしょう。