ここ数年で利用者が増え続けているCBDオイル(カンナビジオールオイル)。日本では健康用品としてネットだけでなく、コスメショップの棚に並んだり、CBD専門のカフェが出きたりと、とても身近な存在になっています。ただ、大麻草を原料にしていることから、「試してみたいけどやっぱり不安」、「なんか怖い」などマイナスイメージを持たれるのも現状です。

今回は、CBDオイルの安全性や副作用、また使用上の注意など気になる部分にお答えし、今後の正しい選択に役立ててもらえればと思います!

CBDってそもそも合法?安全なの?

CBD(カンナビジオール)は、大麻草に100種類以上含まれる「カンナビノイド」という医療効果を生み出す成分の一つです。現在海外では様々な臨床実験や研究が実施され、抗不安、抗てんかん、神経保護、抗菌など人体へのプラスの効果を与えるものだと言われています。

そして、CBDは精神作用がなく安全性が高いということから、日本の法律上「合法」とされています。

ただ、カンナビノイドの中には、幻覚作用や多幸感などの精神作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分もあることから、大麻=悪というイメージを持たれがちです。長い間の大麻草の研究でも、THCにばかりフォーカスされており、ここ半世紀でようやくCBDなどその他有効成分への研究が進んできたため、大麻草およびCBDに対する大衆理解が進むのに時間がかかるのは当然といえます。

CBDオイルの効果について詳しく知りたい方は、「CBDオイルをご存知ですか?CBDオイルには一体どんな効果があるのか解説します!」をご覧ください。

CBDオイルに副作用やデメリットはあるの?

CBDオイルは、大麻草の主成分であるCBDを中心に抽出した健康オイルのことです。経口摂取や舌下摂取が一般的で、CBDを使った製品の中では、CBDオイルが一番初心者の利用しやすいものとしても人気になっています。あまりマイナスな話は聞かないですが、実際のところどうなの?という疑問に答えるべく、詳しくお話していきますね。

適量のCBDではほとんど副作用がない

WHO(世界保健機関)によると、現段階ではCBDによる副作用は例が少なく、あっても倦怠感、眠気、めまい、軟便など軽い症状のみ挙げられると報告があります。また、同機関により成分の有用性・安全性が強調されていることから、CBDを推奨する姿勢がうかがえます。

大体の薬品は、副作用を伴う場合が多いですが、CBD単体では一回、一日の摂取量を守っていれば、基本的に健康を害する症状は引き起こさないといえます。

併用薬との相性を要確認

そんななか、持病がある場合は摂取をやめた方が良いケースもあります。CBDには、他の薬剤と併用する場合、薬剤の代謝酵素を阻害する働きがあり、その薬剤の血中濃度が上がり、効果が強く作用することあります。

その例として、肝機能障害者の薬剤による解毒を阻害し、症状悪化を招く恐れがあると言われています。また、ある学術雑誌の報告には、CBDが抗凝固剤として作用する可能性があると挙げられているため、血友病患者の方は使用を控えてください。

このように併用薬との相性により副作用も起こり得るため、常用している医薬品がある場合は、CBDの使用を医師に相談してください。

CBD以外の有効成分による副作用

CBDオイルには、CBD以外にTHCを除くその他カンナビノイドやテルペン(芳香成分)などが含まれています。これらは、CBDの効果を高める働き(アントラージュ効果)がありますが、一方で相性が悪い場合にアレルギー症状などを引き起こす場合がありますので、少しでも症状が出た場合は、使用量を減らすか、ひどい場合は使用を中止してください。

その他CBDオイルの注意点

フルスペクトラムCBDに要注意

CBDオイルは、配合成分によって「CBDアイソレート」「ブロードスペクトラムCBD」、「フルスペクトラムCBD」と大きく3種類に分けられます。ここで注意してほしいのが、THCを微量に含むフルスペクトラムCBDのオイルについて。

「THCって違法の成分でしょ?」と思いますよね。ただ、0.3%未満という微量のTHCでは精神作用を引き起こさず、むしろCBDの効果を高めるという実験結果が出ており、2018年にアメリカでは合法となっています。

そのため、ネットなどで国内で入手できる場合がありますが、日本ではTHCが微量でも含まれている製品は違法なので、「フルスペクトラムCBD」という記載がある場合購入しないようにしましょう。

CBDオイルの種類について詳しく知りたい、自分に合うCBDオイルがなにか知りたい場合は、「【初心者・愛用者向け】CBDオイルのおすすめランキング5選!あなたがどれを買うのがベストか教えます!」を参考にしてみてください。

CBDオイルの摂取量を守る

市販で販売されているCBDオイルは、含有量や濃度も様々で、それぞれで一回の最適な摂取量も異なります。記載されている用量をきちんと守って、CBDオイルの効果を実感してください。

CBDオイル初心者の方や、CBDの効果がいまいちの方はお持ちのCBDオイルが合っていないのかもしれないので、「初めて試す人必見!CBDオイルの濃度って?含有量って?CBDオイルを買う前に知っておいてほしい話。」を参考にしてみてください。

CBDオイルは副作用が少なく安全性が高い

CBD(カンナビジオール)は、WHOをはじめ公的機関が認める副作用の少ない、安全性の高いものだと言うことがわかりました。その成分を使ったCBDオイルも、基本的に用量を守っていれば、健康を阻害することなく、抗不安、神経保護など様々な効果が期待できます。

ただ、持病のある方や常用の医薬品がある方については、CBDオイルとの相性により副作用が起きる可能性があるため、必ず医師へご相談ください。これからCBDオイルを試す方は、CBDに対する知識を深めて最適な選択ができることを願っています。

(編集・ライター:藤森蓉子)